今回の100分de名著は松本清張だ。
「点と線」「砂の器」と来て、後半は「昭和史発掘」「神々の乱心」 である。
本スレでは、明治以降の近代国家の枠組みという観点からも崇教の主張するレジティマシー
をハッキリと否定してきたわけだが、彼の大松本も詳細な筆致によってカルト由来の
國體思想にNOを突きつけている。偽科学クラスタの切り口や社会倫理の逸脱だけに
留まらず、今やその出自や定義そのものに疑義があるのは論を待たない
と言っていいだろう。仮に組み手歴30年だとすると、30年間騙されていた、もしくは
30年間認識を誤っていたということに他ならないのだ。じつに恐ろしいことである。