過去にハジが出会った教師の人たちは皆
安心させることのできる人たちであった
これは、その人の存在の質が、周囲を照らすことで、もたらされたものだった
つまり、これは、その空間における精神の流動の中で、ある存在が、重いものを、消失させてしまっていたのだろうと思うのである
このことは、ひとつの世界を生きている中では、かなりの影響を及ぼすと思われる
怒りのキャッチボールが、続く中で、一人の人間が、それをポーイと消して歩く
その分だけ世界の怒りの要素が減ってしまう
もちろん、体からくる怒りがあり続けるので、完全になくなることはないだろうけれども、少なくとも自己の周囲においては、落ち着くことが多くなるのである
そういう活動は、私が、出かけるのではなく、引っ込むことでなされるだろう