2006年(主日B年) 5月21日 復活節第6主日
使 10:44〜48  Iヨハ 4:7〜10  ヨハ 15:9〜17

「わたしの愛にとどまりなさい。」(ヨハ v.9)

キリストの福音は、それが正しく宣教されるとき、人を悔い改めと信仰に導く神の力となります。
なぜならそれは、キリストが 「わたしたちの罪のために死に渡され、わたしたちが義とされるために復活させられた」(ロマ 4:25)という知らせだからです。

それに対して、私たちが過去に体験して来たキリスト教は、概して “キリストの愛にとどまる” ことではなくて、“キリストの愛を手本とする” という人間の道徳を教える “キリスト教的思想の宣伝” でありました。
みんなが愛を実践して、みんなが小さなキリストになって ・・・・・、という美しい目標が声高に語られることによって、イエスは救い主としてではなくて、偉大な愛の教師として人々に受け入れられて来たのです。