七三世・武内宿禰との一問一答 正統竹内文書の内容とその性格について竹内睦泰氏に話を聞いた。

Q この口伝継承が始まった経緯は。

A 原日本人に対する侵略者である武内宿禰が、原日本人からその歴史と秘儀を奪ったのだと思う。
原日本人の歴史はおそらく、神代文字で書かれていたのだろう。もともと天皇と古神道とは関
係がなかった。それが現在、関連付けられているのは、原日本人の歴史と秘儀を奪ったことと
関係があると思う。そうして作られた歴史や秘術を正統竹内家が口伝で継承していった。

Q 原日本人の歴史が改竄されたということか。

A そうだ。最初は古神道と天皇を結びつけるという意図も働き、その後も口伝継承していくうちに、
伝言ゲームではないが時代とともに改竄されていったと思う。祭主が勝手に改竄・挿入したケース
もあったと推察される。それでも原日本人の歴史は正統竹内文書の中に残っている。改竄されたと
いっても、それがネタ本だからだ。正統竹内文書は茨城に伝わる竹内文書よりもましだが、私自身
は偽書だと思う。それでも真実の歴史が含まれているのではないか。

Q 巨麿が公表した竹内文書はニセモノか。

A 明らかにニセモノだ。巨麿一人ではできないから、酒井勝軍らが改竄を手伝った可能性がある。
しかし巨麿の竹内文書も、元となるネタ本があった。それが正統竹内文書だったのではないかと思う。
巨麿がどうやってそれを手に入れたのか。あるいは正統竹内文書の一部を盗んだのかもしれない。
正統竹内家は南朝の皇子を富山にかくまっていたこともある。富山に竹内家があったのは事実だが、
巨麿自身は竹内家とは関係のない人物だった。私は巨麿はサンカの出身だったのではないかと思って
いる。だから神代文字の中のサンカ文字は読めたのだ。