千鳥会(後の真の道)と心霊実験

霊の指図を受けてそののち、私は神道の修行もしました。日本大学の宗教講座を受講したり、
易占九星等片っ端から運命学の勉強もしましたが、何といいましても私を悦ばせたのは
千烏会の「降神ユニワ」でありました。千烏会とは、物理的霊媒として有名な萩原瑞道氏を
中心に結成された心霊研究と信仰の団体で、その降霊会に、大峯山の水畔老仙と申される神霊
が活躍しておられました。

入会以来、降霊会には必ず出席していた私でした雅、天杖(自動書記)で私にも「呂開け」の
御神示がありまして、呂開きの祭典行事も滞りなくすまさせていただきました。そ して
「日の大神」より「竹芳呂」の呂号とともに神名「胡妙」を賜わりました。

つぎはその折のおさとしの天杖です。

「倉替えなせ。物持ちおるじゃろ しもうはいかんよ、尊き道から
尊き道へ、絶えず、倉替えじゃよ倉は物をしまう所と違うよ
新しき「力」の原動力じゃよ わかるか」
ついで「開、衆愚真眼日月助之」でした。また呂開きは、昭和二十五年八月二十五日でありました。

天杖と申しますのは、降霊の働きによる神言葉であります。支那ではフーチといいますが、千鳥会
では天の杖という意味で「天杖」といいます。こうして宇宙の真理、実相、過去、現在、未来、
すべてのことが教えられるのです。

書きます折の座法を簡単に説明しますと、T字形になった棒の両端を、二人の人が精神統一をして、
持ちながら向い合って坐って行われます。棒の真中に縛りつけた筆が自動的に動いて、非常な早さで
文字が書かれるのですが、書く方は眼かくしされている。
或日のこと、「真鈴真喜」という天杖をいただきました。この時の筆は、下から書き、上から書き、
自由自在に筆が動き、始めは何が書けるかわかりません。一字書き終って、始めて知ることが出来た。
その天杖で示される神霊のお言葉は噛みしめる程味が出て、まったく素晴らしいと、いつも感激してます。