馬祖の法嗣である大珠慧海の「諸法門人参問語録」には大珠慧海と僧の間に「般若の大小」について次のような問答が出ている。

般若の大小

問い「般若は大きいでしょうか?」
慧海「大きい」。

問い「どれほど大きいですか?」
慧海「果てしがない」。

問い「般若は小さいでしょうか?」
慧海「小さい」。

慧海「見ようとしても見えない」。
問い「どこがそうなのですか?」
慧海「どこがそうでないのか?」


悟前の修行僧が、智慧は大きいのか、小さいのか、と問う。

智慧とは、色即是空、空即是色、である。
智慧とは、真理さとり である。