2012年(主日B年) 6月17日 年間第11主日
エゼ 17:22〜24  IIコリ 5:6〜10  マコ 4:26〜34

南王国末期の紀元前608年に王となったヨヤキムは、攻め上って来たバビロンの王に最初の三年間は服したが、その後反逆して598年に至って死に、その子ヨヤキンが王位を継ぎました。
その三ヶ月後にバビロンの王ネブカドネツァルがエルサレムに攻め上って来て、彼は捕囚としてバビロンに連れて行かれ、バビロンの王はヨヤキンに代えてゼデキヤを、彼に従順な王として位に就かせました。
これが第一回捕囚と呼ばれているものです(エゼ 17:11-14、王下 24:1-17)。

しかし間もなく、ゼデキヤはバビロンの王に背き、エジプトに使者を送って馬と軍勢を得ようとしたのです(エゼ 17:15)。
そして南王国の運命は、まっしぐらに586年の滅亡へと突き進んで行ったのでした(エゼ 17:1-10、王下 24:18〜25:21)。
以上の歴史を物語る 「たとえ」(エゼ 17:1,12)に続いて、今朝の朗読テキストで神のことばが語られるのです。

エゼ 17:2-5 に語られたバビロンの王に代わって、今度は主なる神が 「高いレバノン杉の梢」(すなわちダビデ王家)から 「その柔らかい若枝」(イザ 11:1 参照)を折って、「高くそびえる山」(イザ 2:2、ミカ 4:1、ゼカ 14:10)の上に移し植える。
すると、「それは枝を伸ばし実をつけ、うっそうと茂ったレバノン杉となり、あらゆる鳥がそのもとに宿り、翼のあるものはすべてその枝の陰に住むようになる。」(エゼ v.23、マコ 4:32)
私たちは今朝、終わりの日のこと、神の国の実現の日のことを聞かされているのです(Iコリ 15:24)。

「そのとき、野のすべての木々は、主であるわたしが、高い木を低くし、低い木を高くし、また生き生きとした木を枯らし、枯れた木を茂らせることを知るようになる。」(エゼ v.24)

・・・・・ 以下、本文参照。
http://www.kuwaei2000.com ●Archives● より