昭和天皇は生物学者だったので進化論を理解していたし
国家のエリート層も天皇が神の化身などではなく
ごく普通のヒトであることを理解していた。
だが、国民の間で
「天皇陛下は俺らと同じただの人間で、血液も内臓も同じ、
先祖をたどれば、サルとかアメーバに辿り着くんだぞ」
みたいな当たり前のことを言う者は不敬者とされた。
また、アメーバから進化したはずの天皇の先祖が天孫降臨
してきたという話を、教師がきちんと神話だと断った上で
教えなかったから生物学を学んだときにショックを受けて
他の同級生たちのように天皇を尊敬できなくなり
マルクス主義に走った人もいたそうだ。

彼は教師から「天皇は万世一系だから尊い」と教わったことについて
「すべての生き物はアメーバ以来万世一系だから天皇が尊いことの
説明になっていない」みたいなことを言った。