アトランティス時代の中期に第三イニシエーションを受け、人類の歴史の中で最初に高度のイニシエートになった方々の一人がマイトレーヤ。
彼は当時の師である覚者から“幸いなる者”、“喜びと幸せをもたらす者”を意味する「マイトレーヤ」という名前を与えられた。
このときマイトレーヤと共にイニシエーションを受けたのが兄弟であったブッダでした(ブッダは現在、シャンバラにおられる)。
ブッダは弟子であったゴータマ王子を通して、菩提樹以降の生涯において御自身を顕現なされた。
ゴータマを通してブッダは、未来における自分同様の仏陀、マイトレーヤ仏の到来についての予言(予告)を残した。

『その時代には、兄弟よ、マイトレーヤ(慈悲に満ちる者)と呼ばれる高貴なる者が世界に現れる。
彼は阿羅漢であって、完全な啓明に達した者である。
智恵と正義を備え、幸福なる方であり、世界のすべてを知る方であり、人類を率いる無類の戦士、デーヴァ達と人類の教師にして、高貴なる者、わたし同様の仏陀である。
わたしが今そうであるように、彼はその超常的な大いなる力によって世界を見通し、且つ、それによって世界中に、デーヴァ達の世界にも、マーラー(魔王)達、ブラフマン達、出家僧達、バラモン達、デーヴァ達にも人類と同様に、その人であると知られるであろう。
彼はその時代の初めおいて、その時代の中頃において、それゆえ、その時代の終わりにおいても、巧みに規範を公布するだろう。
彼は純粋さにおいて、その中に含まれる霊と言葉の意義の両方において、完全無欠で正しい姿の正命を、わたしが今それをなしているように、人々に示すであろう。
私が今、何百人の比丘と比丘尼の教団を率いているように、彼はその時には何千人もの兄弟団を率いるであろう。』  
(ディーガ・ニカーヤ第六経『転輪聖王修行経』より)