神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、群馬県警は31日、殺害された同県の高校1年女子生徒=当時(15)=が失踪した当時、防犯カメラに女子生徒が映っていた場面を見落としていたと明らかにした。

女子生徒の両親は31日に出したコメントで「防犯カメラの見落としがあったことも残念でならない」と言及していた。県警子ども・女性安全対策課の神戸勇課長は「発見、保護に至らなかったことは無念。見落とすことがないように対応していく」と述べた。

同課によると、県警は失踪翌日の捜索活動で、昨年8月28日午後7時すぎに女子生徒が神奈川県藤沢市の片瀬江ノ島駅改札を1人で出る姿を防犯カメラ映像で確認した。これが判明している最後の足取りとされていた。
 
同10月の事件発覚後、同じ映像を再度確認したところ、改札を出た数時間後に服装を変えた女子生徒が改札付近に戻っていたことが分かった。シャツは白から黒になり、帽子もかぶっていたため、気付かなかったという

両親は昨年9月中旬ごろ、女子生徒が黒いシャツを所持していたと伝えたが、群馬県警は映像の再確認はしなかった。
 
県警は事件を受け昨年12月から、主に若い女性の行方不明事案については捜査員を増員するなどし、捜索態勢を拡充させている。

配信(2018/01/31-18:22)
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018013101157&;g=soc