野田聖子総務相、秘書がGACKT関与の「SPINDLE」で金融庁担当者に圧力(修正あり)(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20180719-00089971/
野田聖子総務大臣が、自身の秘書を問題のある仮想通貨業者(企画会社)と同席させる形で、金融庁の仮想通貨関連部署の担当者と面談を行い、
金融行政についてこの事業者に対する「資金決済法に基づく仮想通貨交換業者の登録」についての質問を行ったことで、総務大臣という重量級閣僚の重要度を利用して圧力をかけたのではないか、と問題になっています。

この「B社」については、上記私のヤフーニュース個人の記事にても既報の通り、広告塔としてGACKTが担ぎ上げられていましたが、
その実態としては総務大臣・野田聖子氏の夫で指定暴力団・会津小鉄の元構成員である木村文信氏、およびその関係者である宮崎明氏らが中心となって活動してきたもので、
むしろ今回問題となるGACKTや「過去に金融庁から行政処分経験のある宇田修一氏ら」は途中で関係筋から外されつつあった、と見られます。
この野田聖子氏の夫である木村文信氏は、すでに週刊文春で既報の通り、指定暴力団会津小鉄会傘下の昌山組に所属していた過去があり、文書偽造とアダルトスパム配信とで前科二犯という経歴を持っています。

「会津小鉄会昌山組(平成十二年三月解散)幹部」 この警察関係者が解説する。
「暴力団対策法が施行された九二年当時、文信氏が京都の指定暴力団『会津小鉄会』傘下の『昌山組』に所属していたことを意味する文書です。
府警が、昌山組の事務所に、組員として『木村文信』の名札が掛かっているのを確認している。木村は文信氏の旧姓です」
 会津小鉄会――。京都市内に本拠を置き、九二年時点の組員数は約二千人。関西では山口組に次ぐ勢力で、そのルーツは江戸時代にまで遡る「名門ヤクザ」(暴力団関係者)だ。
当時の高山登久太郎会長は、関東の稲川会や住吉会と、関西の山口組の間を結びつけるヤクザ界のキーマンだった。
(出典:『週刊文春』17年9月28日号)

文信氏は私文書偽造罪で起訴され、懲役一年(執行猶予付)の有罪判決を受けた。兄の元には文信氏から謝罪文が届いたという。
 だが、文信氏は再び罪を犯してしまう。〇五年五月にも京都府警伏見署に逮捕され、後に五十万円の罰金刑を受けているのだ。
 毎日新聞(〇五年五月十七日朝刊)によれば、当時アダルトサイト会社を経営していた文信氏は〇三年十二月、
不特定多数の携帯電話にサービス情報を一方的に送りつける「スパムメール」と呼ばれる迷惑メールを大量に送信。通信設備の機能に障害を与えたとして、有線電気通信法違反の疑いで逮捕されたという。
「文信氏は京都市内の通信業者のドメイン名を不正に使用し、大量の出会い系サイトの広告メールを送っていました。宛先不明のメール約四十一万件が業者のサーバーに返送され、通信障害を起こしたのです。
スパムメールに関しては業務妨害容疑で摘発された前例はありますが、より刑事罰が重い有線電気通信法違反で摘発されたのは全国初だった」(別の京都府警関係者)
(出典:『週刊文春』17年9月28日号)

これらの違法と見られるビジネスのど真ん中にいるのが野田聖子氏の夫である木村文信氏であり、また野田氏が知らずに「夫がやりました」と記者会見で釈明したとしても
金融庁担当者と野田聖子事務所の秘書が同席し、具体的に認可するよう求めたり、国内企業の市場での上場を認めさせる働きかけを行ったという点で問題であろうと思います。
陳情の形をとっているとはいえ適切ではないビジネスに関する善処や配慮を当局に求めるべく野田事務所の秘書を同席させる手配を行ったこと、
5月以降、違法性のあるカジノアプリの展開に木村氏が関係したことも含めて言えば、野田聖子氏に政治家として、また総務大臣という重要閣僚として責任がなかったとは到底言えない問題になっていると考えます。