かつては、それが「思考や感情をまとめる機能が損なわれているから」という事情がわからなかったために、患者さんの混乱した状態を「分裂」という言葉で表しました。そして治療の選択肢も少なかったため、発症すると難治な病気として、偏見も大きかったのです。
現在では治療も大きく進歩し、お薬を服用しながら普通に社会生活を送れる患者さんも多くなりました。こうしたことをうけ、精神分裂病という名前は過去のものとなり、統合失調症という病名が定着してきています。