1つ歳が上に大輔って名前の友達がいたんだ
大輔と初めて出会ったのは忘れもしない中学入学式の日
俺は同学年の友達と入学式に向かう途中ビーバップの世界でしか見た事のない派手は頭と服装をした大輔に呼び止められ、大輔は友達数人引き連れて俺に絡んで来た。
人生初めてのカツアゲだった
大輔は俺達の金を全て奪うと威圧感たっぷりに顔をギリギリまで近づけ「顔は覚えたからな」とタバコの煙を吐きかけ立ち去って行った
この時感じた恐怖は俺の人生のベスト恐怖テラー として脳裏に焼き付いている
その後大輔とは一緒につるむ様になり年月と共に先輩後輩関係も薄れ何でも言い合える友達になってた
大輔は兎に角酒が好きな野郎で今と違って飲酒運転も厳しくなく居酒屋に車で向かう事はざらだった
今じゃ考えられないが当時は居酒屋の帰りに飲酒の検問に止められても検問突破して逃げたよ
30代になりお互い落ち着いた生活を送り仕事も真面目に働いてた
でも大輔の酒癖は治らず飲酒運転に対する罪の意識も低く原付きで居酒屋に来る度説教をしてたけど俺の説教も上っ面だったのかもなと今になって反省してるよ
あの日殴り倒してでも大輔が原付きに乗って帰る事を止めておけばこんな形で昔を懐かしむ事もなかったのにな
今日大輔の4度目の命日で1人で思い出に縋るの辛くてな
長文すまんな