管理人は組員「貧困ビジネスではない」 高齢者らの施設:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL2V329WL2VOIPE004.html
生活保護受給者が集まる名古屋市内の「共同住宅」で昨年末、ある事件をきっかけに、住み込みの管理人の男が現役の暴力団組員だと発覚した。

入居者の一人は「多額の費用を徴収されている」と訴える。
施設側は取材に「組員とは知らなかった」「貧困ビジネスではない」と説明した。
ただ、入居者によると、組員は今も施設に出入りしているという。

毎月、生活保護費を約11万円受け取るが、手元には約1万円しか残らない。
家賃約3万6千円、管理費約1万円。ソーセージに卵焼き、おかず一切れなど質素な一日3食の食事が約4万円。
このほか光熱費や洗濯機の利用代などで、計約10万円が施設に徴収される。

組員の管理人は、ルールを破った入居者を「施設から放り出すぞ」と怒鳴ったり、暴力を振るったりすることもあったという。
髪の毛を引っ張られたことがある女性入居者は「入れ墨もあり、怖くて従わざるを得なかった」とこぼした。
複数の入居者が口をそろえて言う。「最低の生活。ここで死ぬしかないんかな」