「健康格差」を放置したら社会と財政は崩壊する | 医療プレミア特集 | 藤田孝典 | 医療プレミア編集部 | 毎日新聞「医療プレミア」
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20180112/med/00m/010/034000c
生活保護費約4兆円のうち、半分の約2兆円が医療扶助費です。
人工透析だけなく、病気治療のため働けない人たちを増やさないためには、食生活や労働時間、健康管理をきちんとする必要があります。
10年、15年前に介入しておけば重篤化しなかった人たちが、たくさんいるはずです。

しかしそれができない状況にある。
母子家庭で非正規雇用で手取り十数万円のお母さんは、働いて子どもを食べさせるだけで精いっぱいです。
彼女らに体に良いものを食べ、運動をして、しっかり健康管理してくださいと言ってもできるはずがありません。

病気が重篤化してから初めて、あるいは仕方なく受診するのではなく、不調があればすぐに受診できるような働き方と仕組みがないといけないのです。