韓国のソウルで、路線バスの一部が慰安婦問題を象徴する少女像を座席に設置して運行しましたが、今度はバスから取り外した像を日本大使館の前に並べるというパフォーマンスが行われました。

韓国ソウルにある日本大使館の近くを通る路線バスを運行するバス会社は、先月30日までおよそ50日間にわたって強化プラスチックで作られた慰安婦問題を象徴する少女像を5台のバスに設置して運行し、初日にはソウル市長も乗車しました。

旧暦のお盆にあわせた連休のさなかの2日、この少女像がふるさとに帰省するというパフォーマンスが行われました。ソウルの日本大使館前に市民団体が設置した少女像の横にバスの座席から取り外された5体の少女像が並べられ、
バス会社が募った家族が、少女像をそれぞれの乗用車の助手席に乗せて行きました。

少女像について、日本政府は、おととしの日韓合意だけでなく外国の公館を保護する責任を定めた国際条約にも反するとして撤去を求めており、路線バスがプラスチックの像を乗せて運行を始めた際も
「日韓双方が未来志向の関係を発展させようという努力に水をさすことになりかねない」と懸念を示したうえで、韓国側に適切な対応をとるよう申し入れています。


10月2日 13時34分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171002/k10011165021000.html