ドルやユーロより潜在的に何倍も危ないイギリスポンド - 逝きし世の面影
http://blog.goo.ne.jp/syo kunin-2008/e/3b01f52c4f4ca7ef6390b31bcdd4a2ea

『賭博に限りなく近い、マネーゲームとしての金融』
対DGP比では1929年の世界大恐慌時を遥かに上回るアメリカの個人と企業と政府の三つ子の史上最大の債務増大でドルが危ない。
ギリシャなどPIIGS諸国のデフォルト(債務不履行)目前でユーロが崩壊寸前の危機的状態である。
日本の国債発行などによる政府債務が対GDP比で200%で世界一で、政府の財政が危機的状況であると騒がれているが、何事にも上には上がある。
総額でGDPの9倍以上もの天文学的な債務を抱える危機的状態のイギリスが何故か『危ない』との声が聞こえないが、
世界中で断トツで危ないのはGDPの6倍もの金融機関の積み上げた債務の存在であることは間違いないであろう。
ギリシャのような1年間で4割を越える闇金並の国債金利は異常であり『これから破綻する』のではなくて現在が破綻していると見るほうが正しいが、
それ以上に金融的に危ないのがイギリスである。
今のように債務の返済を、債務の増大で解決する手法は何時までも出来ないのです。
かならず借金(債務)は、何時かは全額返すか破綻するかしか選択肢は無いとの当然の話を忘れているのでしょうか。
不思議な話である。
英国が日本の様な『ものづくり』大国ではなくて金融大国である事実は誰もが知っているが、
その『金融』の実体は自分の資産(金)の範囲を必要な人に貸し付ける地道な商売ではなく、
他人の金を借りて(債務)その金をマネーゲームとして別の他人に貸し付けて(債権)、その差額を稼ぐという際どい綱渡りに近い自転車操業なのです。
社会にとって必要な量の金融取引の範囲を逸脱した膨大なマネーゲームの実体は、
投機など限りなく賭博行為に近いのが、その実体である。
イギリスが行っていた金融賭博ですが、今までどうり貸した金が返ってくれば何の心配も無い。
しかし運悪くユーロやドルの金融危機で何処かが破綻(デフォルト)して金を返さなければ
イギリスが構築した完璧な金融システムの全てが根本的に破綻する。