すでに米景気は後退局面に入りつつある。米連邦議会予算局の予測では、19年にさらに減速し、
20年には実質GDP成長率が2%を割り込むとしているのだ。そして、成長率下落と反比例して上昇するのが長期金利だが、
これがナント日本の地銀・信金を痛めつけることになるというから恐ろしい。

「超低金利で増殖した世界の“ゾンビ企業”が金利上昇によって、次々破綻するでしょう。
そうした企業の社債を含む外国債券を大量に持っているのが日本の地銀・信金なのです。
長引く異次元緩和で運用先に窮し、金融庁が不動産融資の引き締めを図る中、残る運用先はハイリスク・ハイリターンの外債ぐらいしかないためです。
ゾンビ企業が破綻すれば、社債も暴落、地銀・信金は直撃を受ける。
日本発の世界金融危機になりかねません」(田代秀敏氏=前出)

 新時代と浮かれてばかりはいられないのだ。