仕事から帰って疲れ果てている。
夜食を済ませてシャワーを浴びる。
ビールを一杯飲んで就寝。夜の11時過ぎだ。明日も朝早く起きなければならない。
気持ちよく寝入っていると1時間後に大きな音で目がさめる。
ガチャガチャガチャガチャーーッ。キッチンでルームメイトが調理を始めた。
もう眠れない。耳栓をしても騒音が聞こえてくる。
やっと眠れたと思ったら朝の3時ぐらいにまた目がさめる。
違うルームメイトが電子レンジを使ってやがる。ピーピーピーピーピーピー。
ピーの音が6回。
電子レンジを発明した人はきっと一人暮らしだったに違いない。
もう眠れない。
やっと眠れたと思ったら朝6時にまた目がさめる。
隣のルームメイトの目覚まし時計だ。
ビービービービービービービービービービー!
もう眠れない。
このくりかえしだ。
この地獄が、毎日毎日毎日毎日毎日繰り返される。
誰も俺の苦情なんか気にしない。人それぞれ違った人生があるんだから仕方ない。
他のルームメイトも同じことを感じているに違いない。
俺だって朝7時にはアラームをかけている。ブーブーブーブーブー。
夜勤のルームAが寝てる時、俺はキッチンで料理をしている。
俺と同じく殺意を感じているのかもしれない。
このシェアハウスは一触即発の状態だ。
言葉の使い方をちょっと間違ったら誰がいつ切れても不思議じゃない。