漏れ続ける蛇口を買うようなもの
家を買うというのは、常に水が漏れ続け、出血を止められない水道の蛇口をわざわざ買うようなものです。
住宅ローン、共益費、固定資産税、町内会費…偶発的に起きる修理費用もかかります。それを上回る収入があるうちはよいですが、
非正規雇用が増え、所得は増えない時代、なかなかそうもいきません。
いざ売ろうにも、「駅から信号5個」の経験則により、不動産に値がつかない場所が広がっているのです。しかし費用は毎年かかります。
売れない家を持てば悩みがつきません。仕事柄そういう人をたくさん見てきました。

賃貸も「結局同じ」
 持家がダメなら、「賃貸が正解?」…そうでもありません。実はあなたの支払う家賃には、様々な会社の利益が載せられています。
保証会社の保証料、無意味に頻繁に行なわれる外壁塗装の費用、管理手数料、そして大家の利益…知らない間にいろんな利益が
「家賃」にひっくるめられて、あなたは気付かずあくせく支払っているのです。人間必ず住む場所が必要です。
今の日本では、無理して家賃を支払えば最後、給料は家賃に吸い取られ、社会の最底辺から抜けられない仕組みが出来上がっています。

資産から消耗品へ「出血を抑えて使い潰せ」
衣食住は生活に必須ですが、これまで衣と食は消耗品で「住」だけが資産として考えられていました。しかしこれからの時代、
住宅は無価値に突き進みます。どうせ無価値になるものならば、安いものを買って使い潰してしまうのが正解です。
着るもの、食べるものと同じように、安いものを買って、擦り切れるまで使い続けるのです。それが、この人口減少社会、住宅無価値時代に立ち向かえる術なのです。