広津留すみれさん ハーバード大に合格
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_13259902776.html

大分市の大分上野丘高校(南雅量校長)3年の広津留すみれさん(18)が、
米国の名門ハーバード大学に合格した。「今まで知らなかったいろんな学問
に幅広くチャレンジしたい」と、9月の入学に向けて夢を膨らませている。

広津留さんは3歳でバイオリンを始め、アルゲリッチ音楽祭に出演するなど
県内外でバイオリニストとして活躍。2009年、イタリアで開かれた国際音楽
コンクールでグランプリに輝いた。副賞として10年、米国ニューヨークのカー
ネギーホールなどでの演奏会に招待され、「米国の風土や文化などに興味
を持ち、留学して学びたいと考えるようになった」という。

試験は昨年5月から日本国内で受けた。毎月行われている全米の大学進学
適性試験を福岡市などで受験。小論文やインターネットを利用したテレビ電話
などでの面接もあった。学習塾に通ったことはなく、英語は母親や知人の外国
人指導助手(ALT)に習い、他の科目は放課後に高校の先生に教わりながら
勉強を続けた。「英単語1万5千語を覚えなくてはいけないことが一番大変
だった」と苦労を語った。

合格通知は12月16日朝、メールで届いた。直後は「思ったより冷静でした。
まずは世話になった人に伝えなくては」と思ったという。
「大好きなバイオリンを続けながら社会学などを学び、国際社会に貢献でき
る人間になりたい。海外で日本や大分の良さを再認識したい」と将来の抱負を
語った。
2012年01月08日  11:35  大分合同新聞