>>591
藤山さんはバリトン歌手だけど流行歌はテノールっぽい発声でバスの音域で歌うという
ちょっと不思議な歌手だったのですよね。
バリトン歌手としてオペラを歌っていたのだから、当然f1辺りまでは普通の音域で、
g1〜a1くらいまでは出せたはずですが、高音域は響きすぎて流行歌には向かないと判断して
わざと低い音域で歌っていたのだと思います。

80代になってどこまで出せたかなのですが、同時に録音した歓喜の歌、レチタティーヴォを
省略した代わりに、原曲よりも短3度上げてF-durで歌ってます。そして最高音のc1を
十分に余裕を持って歌っているので、普通にバリトンの音域が歌えたのではないでしょうか?
二葉さんとのデュエットなら、いっそオペラのバリトンとソプラノの二重唱もやって欲しかったです。