>>740 おお、
地味な曲だけど人気投票では必ずベスト10入り、ユーミン本人も一番好きと
コメントした事もある名曲ですね。
これもベースの下行音階がとても美しい。ついでにピアノが3コーラス目から
オクターブ下げて弾かれるのが効果的です。

詩はかなり議論されてましたよ。
 字面だけ読めば、夜明けに恋人に会いに行く幸せな雨の朝ですね。ベルベット・イースター
やのちのAnniversaryと同じです。ですがこれは違います。なぜなら、
1,3番は「誰か」で2番だけが「あなた」です。夜明けが来ると「あなた」はいないわけでしょう?
 ここから、儚げでスローな曲調と雨、空という単語、「どこまでも歩いて行けそうよ」というフレーズ
と合わせて亡くした恋人を想うとか、死を求め彷徨う女の人の歌という解釈も出ていました。
 私は小坂明子の「あなた」のように、夢の中では昔の幸せな時代に戻る(2番)のに、朝が来て昔の恋人は
もういない現実に少しずつ戻っていく(1,3番)のだと思います。

解釈は読む人それぞれでしょうが、私も世界最高に好きな曲です。