>>188
当時の親の考えに大腸摘出なんて選択はありませんでしたね
「そんなことして障がい者みたいな人間になったら息子に嫁が来ない」、そういう感覚です
とにかく親は(特に父)世間体や対面を凄く気にする人間で、親戚はもちろん近所の人達も兄の病気の事を知ったのはお通夜の連絡を受けた時でした
それまでずっと隠していました、とにかく親は田舎の村社会そのもののような人間でしたから
私もその当時は二十歳そこそこで何もわからず親の言いなり、今思えばすべてに無知でしたね
現代のようにネットが発達してる時代ならどんな事でも一発検索して医学書以外からでも有益な情報を得て親を説得する事もできたかもしれないが、
あの当時は聞いた事もない未知の病気に対して無力でした

兄は亡くなる三日くらい前から急に症状が悪化しました
どうしてそうなったかは私には分かりません、死ぬ一日前に親が担当医に呼ばれ一時間くらい話をしてるのを見ました
でも親は私に詳しい事は教えてくれませんでしたから
ただ「もうだめかもしれん、(担当医が)残念ですがこれ以上出来る事はありませんって言われた」そう言いましたね

結局兄には薬が効かなかったのか?もしかしたら医療ミスじゃないのか?
大腸摘出を選択してたら命は助かったのか?

自分も色々考えましたが今となってはもうどうにもなりません、死者は生き返ることはないから
これが兄の寿命だった、そう思えるように時間が解決してくれました、あれからもう29年経ちましたから