「わたしの兄は優れたオタクだった……そしてキャラ萌えの天才だった……
 しかし、このわたしに対して、生まれてこの方一度として
 『おい妹よ…いっちょ…眼鏡をかけてみようぜ』と…
 言ってきたことはなかった。
 格好の萌え相手がいるのに一度としてないんだ、一度としてね」
「なぜだと思うね?」
「兄が私の彼氏とこっそり会い、別れることを勧めたことがあった…
 兄をしこたまブチのめしてやった!
 アバラをへし折り、血ヘドを吐くまで蹴りを入れてやった
 その時も兄は『おれが悪かった』と言ったきりさ」

「な ぜ だ と 思 う ね ?」


 なにが言いたいのだ…きさま(鏡を見ろッ!)