28年前のコンタクトレンズ、まぶたの内側から発見 英症例報告
2018.08.16 Thu posted at 10:23 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/35124114.html

(CNN) まぶたの腫れと痛みを訴えて眼科医を受診した女性が、
嚢胞(のうほう)と診断されて手術を受けたところ、
28年前に装着していたハードコンタクトレンズがまぶたの内側から見つかった――。
そんな症例がこのほど医学誌に発表された。

患者は英国の42歳の女性で、左の眉の下に豆粒大のしこりができ、
半年の間に大きくなって触れると痛みを伴うようになった。
左まぶたが垂れ下がる症状も現れたため、眼科医を受診した。

医師が上まぶたの内側の水疱の中から発見したのは
硬質ガス透過性コンタクトレンズで、発見時は無傷だった。
組織がレンズを完全に覆って閉じ込めた状態だったと思われる。
しかし取り出す途中でひびが入って一部が欠け落ちた。

母親の記憶によると、女性は14歳の時、バドミントンをしていて羽根が左目に当たったことがあった。
当時女性はハードコンタクトレンズを装着していたが、
けがをした左目の中にレンズは見つからなかった。
目のけがはすぐに回復したことから、レンズは目から落ちて紛失したと思っていたという。
この事故の後、女性がハードレンズを使ったことはなかった。

身体がレンズを異物として組織で覆ってしまう症例は、少数ながら過去にも報告されている。

http://www.cnn.co.jp/storage/2018/08/16/a6255adf4ea52f763ea72f597e2db48d/t/768/432/d/002-bmj-case-reports-figure.jpg
左のまぶたに、腫れやたるみが見て取れる