>>341
歪み(収差)にも種類があってね、
レンズの端のほうで物がぼやけて見える「非点収差」、
レンズ中心部と周辺部で度数が違う「度数誤差(球面収差)」、
直線が曲線に見えたりと物の形が歪んで見える「歪曲収差」などがある。

両面非球面だと歪みが少ないとはよく言うけど、
それは非点収差や度数誤差が少ないという意味。
歪曲収差については球面設計か片面非球面設計か両面かはほとんど関係なくて
度数のわりに厚くていいなら歪曲収差少なくできる、薄くするなら歪曲収差増える、
という関係でほとんど決まる。

市販の両面非球面はたいてい超薄型レンズでもあるから
こと歪曲収差については
薄型でない球面設計のレンズよりむしろ劣悪なのが実情だよ。

それでも非点収差や度数誤差は確かに少ないから
「歪みの少ないレンズです」といって売っても嘘にはならない。