本来、舛添知事の役目、彼に求められた使命は、石原知事がぶち壊し、猪瀬知事が手がつけられなかった内外の案件の修復だった。
舛添知事に代わったからこそ、新銀行も始末でき、姉妹都市の北京との交流も回復できた。
問題は、それを政治的にアピールするのを怠ったことと、取るべき方向がずれていったこと。
石原・猪瀬路線が踏みにじり、蔑ろにした分野・事象は数多いのだから、そういうエリア・人々・団体をこまめに救い上げて味方を増やしていけば良かった。

振れ過ぎた都政の振り子を戻すタイミングだったのだが、それを実現するにはシナリオライターもスタッフも欠けていた。全部一人でやっていたと思われるから、結果的にメディア対応も議会対応も誤った。
やはり都知事になるには、有能な取り巻き、番頭がいないとダメ。本人も組織の論理が分かる人でなければ身を誤る。