N「もしもし」
O「いま、みんな集まってカラオケしとんねん。お前も来いや。」
 "来いや"って、いつも呼ばへんやないか!
N「いや、やめとくわ。金ないし…」
O「無いことないやろ。お前、この前えらいもうけたんちゃうんけ!
  みんな集まってんねんし、お前だけ来えへんのおかしいやろ。」
こんなやりとりが続き、しぶしぶ行く事に…。
O、H、K、S、W、T(その1)、T(その2)が集まっていた。
O「おー、来た来た。とりあえず会費くれや。」
行ったからには仕方ないので会費を払う。
O「よっしゃ、8人揃うたし、これで1ルーム3時間無料券もらえるな。次使おや。」
H「Nからもろた会費でピザ頼もや。」
K「おれ、カラアゲほしいわ。」
S「ドリンクおかわりもろてええやろ。」
O「タコ焼きも頼んどこか。」
しばらくして、店員がピザを持ってきた。
8等分の切れ目があったが、Oが素知らぬ顔で2切れ食った。
カラアゲ、タコ焼きも人数分あったはずだがHやKが余分に食べ、自分のところにまわってくるまでに食い尽くされた。
自分は行った時にはすでにあった、冷えたしなしなのフライドポテト残り数本やらを食べるしかなかった。
カラオケは、予想通りOとHとKがほぼ3人でマイクを回し合い、SとWと二人のTが盛り上げていた。
Sはグループの中でも羽振りが良く、昔からKの太鼓持ちをして可愛がられていた。
Wと二人のTは、歌ってもいないのに、よくあれだけ笑えるものだと感心した。
結局、自分のところにはマイクはおろか、リモコンさえもまわってこず、全然楽しめずに終わった。
その後、無料券を使ったと思われるカラオケに自分は呼ばれることはなかった。
ただ、アタマ数や遊ぶ資金が足りない時には連絡があるのだった。
行ったところでオイシイ思いをするんはいつもOをはじめHやKばかり。
こいつらの腹の中はわかってる。せやし行かん。