愛知県:震災がれき予算、知事と自民県議団の亀裂深まる

 震災がれきの受け入れ関連費を計上した愛知県の補正予算案を減額する自民党県議団提案の修正案が可決されたことを
受け、大村秀章知事と同団との亀裂が深まっている。知事は審議やり直しを求める再議を申し立てる方針だが、同団からは
「知事は独断で受け入れ計画を進め、議会への説明がない」との不満が噴出しており、両者の溝は容易に埋まりそうにない。
 大村知事は5日、市町村の意向調査をしているがれきの試験焼却について、回答の締め切りを13日から8月10日に延長
することを明らかにし、「議会がこういう状況なので全体の計画が遅れる」などと声を荒らげた。
 一方、自民党県議団は「自分の説明不足を棚に上げ、責任を転嫁しないでほしい」と反発。同団は受け入れ自体は反対して
おらず、県が当初、可燃がれきの焼却施設設置を前提にした補正予算案を提案した後、焼却施設を断念したにもかかわらず
予算案を変更しないことを批判。がれき関連予算案の全削除を求める声も出たが、試験焼却費は「市町村が既に検討を始めて
いる」との理由で容認した。

http://mainichi.jp/select/news/20120706k0000m040113000c.html