「がれき年内に受け入れたい」 大村知事

 岩手、宮城両県の震災がれきの受け入れで、愛知県の大村秀章知事は5日、県内3カ所に
仮置き場や焼却炉、焼却灰を埋め立てる最終処分場を建設するため、調査費など6億円を
県議会の議決を経ない専決処分で支出すると正式に発表した。知事は記者会見で、特に
仮置き場の整備を急ぐ考えを示し「年内にもがれきを受け入れたい」と述べた。
 知事は、環境影響評価などに時間がかかる焼却炉と最終処分場の建設に先行させる形で、
整備が比較的容易な仮置き場を完成させ、速やかにがれきを受け入れたい考え。「仮置き場は、
複数の小さいものを順次つくるなどし、1日も早く完成させたい」と意欲を示した。国へも近く、
がれき受け入れの方針を伝える。
 候補地は、知事が管理者を務める名古屋港管理組合所有の名古屋港南5区2工区(知多市)、
中部電力碧南火力発電所(碧南市)、トヨタ自動車田原工場(田原市)。県は5日、中電と
トヨタに文書で協力を要請した。両社は「県が地元の理解を得ることを前提に、県の計画の
受け入れ可能性について技術的な検討を行う」などと応じ、県との協議を始める方針を示した。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012040590204330.html