>>8
(>>26の続き)
[第3段]:或る (x,y) が存在して x^2−xy+y^2 は 素数43 か 43x か 43y のどれかを割り切るとする。
5-1):x^2−xy+y^2 が43を割り切るとき。x≧y≧2 としているから x^2−xy+y^2=43 …B となる。
x≧3、y≧2 としているから、y^2 の値は4、9、16、25、36の何れかの値になる。従って、yの値は2、3、4、5、6の何れかになる。
5-1-1):y=2 のとき。このとき B から x^2−2x=x(x−2)=39。
39は 39=3・13 と素因数分解出来るから、xの値は存在しない。よって、矛盾。
5-1-2):y=3 のとき。このとき B から x^2−3x=x(x−3)=34。
34は 34=2・17 と素因数分解出来るから、同様に、xの値は存在しない。よって、矛盾。
5-1-3):y=4 のとき。このとき B から x^2−4x=27。しかし、x^2−4x−27=0 の
2解 x=2±√31 はどちらも正整数ではないから、正整数xについて矛盾が生じる。
5-1-4):y=5 のとき。このとき B は x^2−5x=18 となる。しかし、x^2−5x−18=0 の2解
x=(5±√97)/2 はどちらも正整数ではないから、正整数xについて矛盾が生じる。
5-1-5):y=6 のとき。このとき B は x^2−6x=7 となる。従って、x^2−6x−7=(x−7)(x+1)=0 から、x=7。
しかし、(x,y)=(7,6) のときは @ つまり x^3+y^3=x^2+42xy+y^2 について、
(左辺)−(右辺)=7^3+6^3−(7^2+42・6・7+6^2)=7^2・(7−1)+6^2・(6−1)−42・6・7
        =7^2・6+6^2・5−42・6・7
        =49・6+36・5−42^2=294+180−42^2=474−42^2
        ≠0
となって、(x,y)=(7,6) のときは @ が成り立たない。よって、矛盾が生じる。
5-1-1)〜5-1-5) から、x^2−xy+y^2 が43を割り切るとき、何れの場合も矛盾が生じる。