補題
a,b を整数とする。このとき
 a と b のコラッツ展開が少なくとも第 n 項まで等しい ⇔ a≡b (mod 2^n)

証明
n=1の場合
 コラッツ展開の初項が等しい ⇔ a と b の偶奇が等しい
より成り立つ。

n=m まで成り立つとして、n=m+1 の場合を示す。

左⇒右:
少なくとも第 m 項まで等しいので、ある整数 k を用いて
 a=b+2^m*k
と表せる。a,b にコラッツ操作を m 回施して得られる数を a', b' とすると、前補題より
 a'=b'+3^e*k (e は非負整数)
と表せる。仮定より、a' と b' の偶奇は等しいので k は偶数。
よって a≡b (mod 2^(m+1))

右⇒左:
整数 k を用いて
 a=b+2^(m+1)*k
と表せる。a,b にコラッツ操作を m 回施して得られる数を a', b' とすると、前補題より
 a'=b'+3^e*2k (e は非負整数)
と表せる。よって、a' と b' の偶奇は等しいので、a と b のコラッツ展開の第 m+1 項は等しい。□


整数 a,b に対し、両者のコラッツ展開が一致するならば a=b