いくらか望月に同情的に解説してやると、
望月が2012年に最初の「証明」を公表したときに、
ペレルマンのときのようになってほしいと期待したんだろう。
ペレルマンは証明をいきなりネットに公表したが、その論証はあなだらけだった。
しかしペレルマンの方針自体が正しかったから、ペレルマンの論文が公表されるや否や、
有象無象の二流三流数学者でも束になれば証明を完全にすることができ、
それによって多くの人にペレルマンが正しい証明を得ていたことが認められた。
しかし望月の論文はそうならなかった。
結局のところ望月の論文は証明の正しい指針を示したものとは言えないため、
その論文が公開されても数学者は正しい証明を構成できなかった。
よって望月の論文も正しくない、という結論が下されつつあるというのが現実。