>>1の論文では、gp^2+(-a-g+h)p+c-h=0 …Eを解釈する際に、Eが0次方程式か1次方程式か2次方程式かわからないので、それらを係数で場合分けすることを思いついたらしい。

この場合、本来は以下のような分類をして推論する。
I. g=0 かつ (-a-g+h)=0 の場合 → Eは0次方程式であり、c-h=0のとき任意のpでEが成立する。
II. g=0 かつ (-a-g+h)≠0 の場合 → Eは1次方程式であり、p=(c-h)/(a-h)となる。
III. g≠0 の場合 → Eは2次方程式であり、p=(-(-a-g+h)±√((-a-g+h)^2-4(c-h)))/gとなる。
これらの場合分けは排他であり、IIやIIIで得た結果をIに適用して結論を得ることはできない。

対して、>>1の論文では、以下のような分類をしている。
I. 任意のpで成立するとき
II. g=0 のとき
III. g>0 のとき

Iの仮定と結果を入れ替えているので、IIやIIIで推論した結果を、それらとは対立する条件であるIに適用することが可能になっているが、これでは場合分けの意味はない。
例えば、条件IIIの結果を条件IIIとは矛盾する条件Iに持ち込んで矛盾が出るのは当然であり、「奇数の完全数が存在する」の反証とはなっていない。
こうした点が>>1の論文の誤りの主因となっている。