>>362
> 単射の定義から、f(x)=f(y) を満たすようなΦの点 x,y が存在して、このとき x=y となるから、

ここは間違いです。
写像 f: X→Y が単射であることの定義は「もしも f(x)=f(y) を満たすような X の点 x,y が存在するならば x=y でなければならない」というだけであって、
f(x)=f(y) を満たすような X の点 x,y が存在することは単射の定義からは保証も要請もされていません。
従って、特に X=Φの場合は、それらの点 x,y が空集合Φには存在し得ないので、単射の定義の前提の部分(「〜」中の「ならば」の前の条件)が偽になるので
結論部の「x=y」の成立・不成立と無関係に任意の集合Aに対して写像 f: Φ→A は単射の定義を満たすことになります。


>>371
> 復習で調べたら f:Φ→A はいつでも単射であると同時に全射と見なすそうだ。

これも間違い。
写像 f: X→Y が全射であることの定義は「domain X の f による像がcodomain Y 全体を覆う、つまり f(X)={ f(x) | x?X }=Y である」ということなので、
Xが空集合Φの場合は集合 A も空集合Φでない限り、写像 f:Φ→A は決して全射にはなり得ません。