一番わかりやすいのは、くじを1万本用意して、
その中の1本だけを当たりにして、お客さんもちょうど1万人用意した場合。

それぞれの客は、人生において その1回しか くじを引かないことにする。
すると、それぞれの客にとっては一回限りの出来事なのだから、当たりもハズレも 50% である。

それは本当だろうか?

明らかに、1万人の中で当たりは1人しかいない。にも関わらず、

「あなたの人生においては1回限りだから50%である」

などと言ってみたところで、その「50%」という数字には何の説得力もない。