俺もアレイ図を全否定しているわけではない。
たとえば幼稚園の子供に囲碁を教えるとき、自分の地の数え方については
(幼稚園の子は乗数、被乗数なんて噛み砕いて説明してもわからないから)
アレイ図と九九を教えるしかないだろう。
だがアレイ図がわかれば全ての掛け算の問題がわかったことになるかといえば、
話はそこまで単純ではない。
先に挙げたように、乗数、被乗数を明確に区別する必要のある問題もあるからだ。
小学校では、将来のことを考えてあらゆる種類の掛け算の問題が解けるように教えるのは当然だと思う。
そのためには乗数、被乗数を明確に区別して教える必要が(少なくとも掛け算の導入期には)あると思う。
乗数、被乗数の区別は、「何を何倍」に起因するので、
そこに順序が生ずるのは必然であろう。