>>227
算数は数学ではないし、擬似数学であってはならないと思っている。
素朴な日常的経験としての数現象を計算で理解できるようにするのが、算数。
そこでは、数は自然現象の中から発見すべきものであり、定義するものじゃない。
子供にペアノごっこをさせるなと書いたのは、そういうこと。
一方、ごっこでなくちゃんと定義して数学でやるというなら、
有理整数環なり有理数体なりを定義した時点で、掛け算の可換性は
公理としてアプリオリに与えられているものなのだ。
公理的にせよ構成的にせよ、数学上で定義された数と日常経験としての数を
対応させるものは、数学を行う者の主観でしかない。そして、
そういう数的直感を育てておくことにこそ、算数の意義があるのだから。