他誌に関する楽しい会話をぶった切る形ですみませんが
恒例の問題講評(16年10月号)を書かせていただきます。
ここは数セミのエレ解スレなので遠慮なく行きます。

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10月号の問題を一言で表すと『2問ともハードでキッツいわ』です。

■問1のレベルは??(解いた方、補完を頼みます)

伊藤J先生といえばハードな空間図形を出題することで有名。
14年は立方体表面を鋭角三角形で分割(正解者16名)。
15年は立方体と正四面体を畳みました(正解者6名)。
本年は立方体の表面を蟻が歩きます。

前スレで白状したように私は解けませんでした。
ギブアップほど悔しいものはありませんね。
14,15年のときほど難しくなさそうだっただけになおさらです。

というのも答えらしきものがネットに出ているのである。
じゃあ一体なにが難しいのか?
2点を結ぶ経路はいくつもあるが、経路の候補をうまく絞り込まないと
場合分けが爆発するのである。この絞り込みを厳密かつ簡便に行う方法を
見つけることができなかった。

正しいアプローチはなんだったのか?
スレ住人のエレガントな解答をもとめます。


■問2のレベルは7〜9(常連正解率10〜40%)

時弘T先生といえばハードな力学系を出題することで有名。
彼の問題は『できるだけエレガントに解こう』というぬるい考えを寄せ付けない。
『解き方は問わん。お前の脳力を見せてみろ!』という男塾的な問題が多い。
彼の問題でA10神経が活性化してしまう方は私と同じエレ解中毒者です。

それはさておき14,15年は有理式。ともに完答者はたったの2名(レベル9〜10)。
本年の出題は離散力学系より。14,15年のときほど難しくなさそうである。

というのも方針がある程度はっきりしているからだ。
操作Tで"10"の個数が非減少であることを示せばよい。
問題内容からしてエレガントな手法もありそうだ。
しかし、言うは易し。工夫なしに厳密に示すのは大変だし、
エレガントな手法も私には見つけられなかった。
なお時弘先生は厳密でない解答には容赦なくバッテンをつけるので要注意(15年が好例)。
甘い読者を切って捨てるような硬派な態度がまた良しである。