4月号の講評です:

■問1:レベル5(常連正解率90%)

出題者は『老いても平面幾何』の○松氏。問題は数オリちっくな平面幾何でした。
程よい難易度で中学生から老人まで楽しめる。良問といってよいと思います。

ところで自分は平面幾何が嫌いです。
こういう問題を見るとうえぇぇ・・やりたくねーと思ってしまいます。
平面幾何は地味で面倒という印象が強いのです。

この問題もただひたすら角度を追う!追う!追う!
シメシメ同一円周上に乗ってるぞ!
そして再び角度を追う!追う!追う!
あ、また同一円周上に乗ってるぞ!
みたび追え!追え!追えーー!

で解けます。やってることが単調で地味でしょう?
でも結果は美しいですね。


■問2:レベル4(常連正解率95%)

3種類のおもりを組み合わせて1kg未満でなるべく重い組み合わせを考える問題。
題材としては面白いですがエレ解としては簡単で骨の無い部類に入る。

(2)の必要条件が問題。
厳密な議論を展開するには少々気をつけなければいけない部分があります。
特に技巧を要するわけではありませんが、互いに素な数が出てきたときに使う
定番の事実は使います。その意味で並の高校生では厳しいかな?


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今月は2問とも難しくないですが、易しすぎてクレームがくるということもないでしょう。
4月号の問題として日本評論社の営業的にマッチしたものといえるでしょう。