中学生相手なら、「偉い学者さんが決めた」とでも伝えておくしかなかろう。一応の配慮はあり、一意なものではないとも説明している。
適切な説明だろうね。しかし、コイツは適切なのが気に入らない。そこで、「偉い学者が決めた」だけを取り出す。
しかも、原文に反して「唯一のもの」と捻じ曲げてしまった。もっとも、どこからの引用なのかは伏せてある。ネタバレするとマズイと思ったんだろうw

しかし、唯一ではない、ということは明らかだね。数学では定義は重複を排するだけでなく、数も意味も最小限にしたい。
証明されうるものも定義からは排する。逆に、それらを満たしていそうなら定義はなんでもいい、ということにもなる。
自分が言いたいことに近いことを言っているサイトを探し、そこだけを取り上げ、しかも歪曲するとはね。堕ちるところまで堕ちたようだw

証明抜きで受け入れる公理系という言葉はあるが、定義系とはあまり言わんかもしれんが、定義系は確かにある。
その定義系もいろいろありうるわけだ。しかし、特に支障がない限り、できるだけ同じものにしておいたほうが便利だ。
例えば、正三角形。三辺の長さが等しい、が最もよく用いられるかな。ユークリッド原論で採用しているからだろう。

しかし、三つの角が等しい、という定義を採用しても、特に問題はない。その定義から、三辺が等しい、を証明すればいいだけのことだ。
どっちでもいい、だからこそどちらを定義とするか共有しておくわけだ。何を証明すべきかが変わってくるからな。