答えを知ってて問いかけた。
どうして私を捨てるのと。
意地悪にうんこは小さく呟いてそっと顔を覗かせた。
肛門の『さよなら』と動いた唇に『ありがとう』と口づけてうんこは水辺へ捨てられた。
冷たい水の飛沫さえもう肛門には届かない。
遠く見上げた肛門に叶わぬ願いを押し殺しうんこは崩れて沈みゆく。
うんこの流した涙は既にそれと判別できなかった。
肛門は別れ際の口づけをためらいがちに拭きさりほのかな香りも温もりも忘れる様にと言い聞かす。
最初で最後の口づけの跡を残した白い紙。
それは水面へ舞い落ちた朽ち果てたうんこを覆い隠す様に肛門の不器用な優しさに包まれてうんこは静かに目を閉じた。
そんな悲しい結末をちんこは静かに見つめてたふぐりの影から人知れずうなだれながら見守った溢れる気持ちを隠せずに声を殺して泣いてた。
ちんこがずっと秘めていた募る想いは告げずとも暖かな涙はうんこに届いてた。
すぐに消えゆく温もりにうんこは気付かぬ振りをしてこれでいいのと微笑んだ。
やがて扉は閉ざされてうんこを闇へと連れ去った。
灼けるように冷たく。

>>1
これ以上の話考えてみろ