>>511の続報

総額6億円超を横領疑いの女、ポルシェや馬術全国優勝の馬を購入か
2020/01/09 16:07

 造船・重機大手「住友重機械工業」(東京都品川区、東証1部)の労働組合の資金を着服したとして、警視庁は9日、同労組の元書記で無職田村純子容疑者(60)(千葉県野田市柳沢)を業務上横領容疑で逮捕したと発表した。逮捕は7日。同庁は田村容疑者が2013年1月以降、総額約6億4000万円を着服したとみて裏付けを進めている。

 発表によると、田村容疑者は労組「住友重機械労働組合連合会」の書記として経理を担当していた13年12月、同労組の専用端末を操作し、組合員の年金を積み立てていた銀行口座から5000万円を自分の口座に振り込み、着服した疑い。「間違いない」と容疑を認めている。

 着服した資金は、高級車「ポルシェ」やブランド品のほか、馬術競技用などの馬6頭の購入費に充てていたという。田村容疑者が買った競技馬が障害馬術の全国大会で優勝したこともあったといい、同庁は購入目的を調べている。

 田村容疑者は、同労組が18年1月に幹部の交代に伴い会計の点検を行おうとした際、突然、「心からおわびいたします」とのメールを幹部らに送って失踪したという。労組が銀行口座を確認し、着服が発覚。田村容疑者は翌2月に懲戒解雇され、同労組が警視庁に告訴していた。

 同労組は1980年に設立され、組合員数は約7100人(昨年3月時点)。田村容疑者は82年に住友重機械工業に入社後、労組に出向していた。同社は読売新聞の取材に「元従業員の逮捕は遺憾」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200109-OYT1T50104/