不正送金を受けた他人名義の口座から繰り返し現金を引き出したとして、大阪府警サイバー犯罪対策課は23日、
窃盗容疑で、大阪市東淀川区に住む中国籍の無職男(33)=窃盗罪で起訴=を逮捕・送検したと発表した。府警は
防犯カメラに残された特徴的な太い眉毛を手がかりに容疑者を特定した。逮捕されるまでの約半年間に5240万円
を引き出した疑いがあるという。

 逮捕・送検容疑は昨年12月〜今年1月、大阪府と兵庫県の金融機関や商業施設の現金自動預払機(ATM)など
で、他人名義のキャッシュカードを使って現金618万円を引き出したとしている。

 府警によると、昨年9月ごろ、インターネットバンキングなどから不正送金された口座から何度も現金を引き出す
男を防犯カメラで確認。男の顔の下半分はマスクで隠れていたが、特徴的な太い眉毛が写っており、捜査員らは
「眉毛のヤツ」と呼んで行方を追っていた。

 府警は防犯カメラ映像の精査などから自宅を割り出し、今年1月に逮捕。自宅を家宅捜索したところ、他人名義の
キャッシュカード約50枚などが見つかったという。

http://www.sankei.com/west/news/160323/wst1603230121-n1.html