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><君は何しに福島へ?> 原 発 風 評 を 越 え て  若い世代の移住、震災前を上回る
>6/24(日) 18:14最終更新 河北新報

>原発、放射能、住民避難…。福島県につきまとう負のイメージを払拭するように、都会から移住する人が増えている。
>東日本大震災前よりも多いというデータもある。特に目立つのが子育て中や働き盛りといった若い世代。
>移住者に聞いた。君は何しに福島へ?(福島総局・K記者)

>「東京では周囲を気にしながらの生活だった。福島で自分らしさを取り戻せた」。人口5000の天栄村。
> 会 社 経 営 S木S治さん(37)とAさん(43)夫妻は、村の暮らしに満足している。
>首都圏出身。震災ボランティアで村を訪れた2015年11月、コメのおいしさにほれ込んだ。
>息子2人と昨春移住。 都 内 の 仕事拠点 に時々通い、S治さんは 映像制作やチラシ作り 、Aさんは 保険業の仕事 をする。
>昨年8月には村内に 予 約 制 カフェ・雑貨店「溢(あふ)れる家」を開店。東京で仕入れたアクセサリーなどを並べている。
>生活環境だけでなく発想も変わった。「収入は減ったが家賃が安いので十分生活できる。子どもと向き合うゆとりもできた」とS治さん。
> 休 日 に 家 族 で 釣 り や バ ー ベ キ ュ ー を 楽 し む 。
> 東 京 電 力 福 島 第 1 原 発 事 故 の 影 響 を 心 配 す る 声 も 気 に し な い 。
>「自然豊かで、最適の子育て環境」とAさん。S治さんも「自然の中で過ごした経験を胸に成長してほしい」と願う。

>自治体の支援を受けたり、就職したりした福島への転入者は14〜16年の3年間で215人。震災前07〜09年の147人を上回る。
>20〜30代が目立つ。14〜16年は約50%に上り、07〜09年の約20%から飛躍的に伸びた。
>復興支援目的や国の「地域おこし協力隊」となった例などさまざまだ。

>福島の魅力を再認識してUターンする若者もいる。

>U井Tさん(29)は昨年9月、郡山市に I T 会 社 を 設 立 、首都圏から移り住んだ。
>企業のホームページ(HP)制作や、HPを通じた 福 島 の 観 光 ス ポ ッ ト の 発 信 を手掛ける。
>会津若松市出身。20歳で上京した。 原 発 事 故 の 影 響 を 過 剰 に 不 安 視 す る 声 に 、
> 古 里 を 傷 つ け ら れ る 思 い が し た 。「ウェブを通して 福 島 の 魅 力 を多くの人に伝えたい」と言う。

>県は震災前、団塊世代を狙った誘致策を展開していたが方針を転換。本年度は30歳前後の県出身者に帰郷を促す「同窓会」を企画する。
>県地域振興課は「人口減は大きな課題。移住した若者が地域の担い手になってほしい」と期待する。