(社説)大飯原発稼働 課題が山積のままだ
https://www.asahi.com/articles/DA3S13404657.html

関西電力の大飯原発3号機(福井県おおい町)が再稼働した。
東京電力福島第一原発の事故後、新規制基準のもとで再稼働した原発は6基目だ。
多くの課題が置き去りのままで、容認できない。

若狭湾には約14キロ西に高浜原発(同県高浜町)もあり、高浜3、4号機は昨年から運転している。
福島の事故後、近接する複数の原発が同時に稼働するのは初めて。
もし二つの原発が過酷事故を起こしたら住民はどう避難するのか。
県が策定した避難計画にそうした想定はない。

緊急時の安全確保策が不十分といわざるを得ない。

悪天候に原発事故が重なることへの懸念は強い。
国や自治体は避難計画を検証すべきである。

関電が「2018年中に計画地を示す」と明言した使用済み核燃料の中間貯蔵施設も、具体化していない。