1990年代、釜山機張郡にある古里(コリ)原子力発電所が、甲状腺癌を誘
発する放射性物質のヨード131を世界の他の原子力発電所に較べ多くて
3000万倍も排出していたことがわかった。
 環境運動連合とチェ・ウォンシク国会議員(国民の党)は9日「国連科学
委員会(UNSCEAR)が国連総会に提出した「2000年放射能被爆報告書
」と韓国水力原子力から受け取った「古里原子力発電所放射性廃棄物
排出放射能量」資料を分析したところ、
1990〜1997年の8年間に古里原子力発電所1〜4号機から排出された
大気中のヨード131の量が、当時世界で稼動中の原発430余機のうち
で最も多かったことが分かった」と明らかにした。
 この期間に古里原子力発電所1〜4号機から排出されたヨード131の
量は29.6254ギガベクレル(G Bq)だった。
次いで多く排出した米国のハッチ1〜2号機(19.91ギガベクレル)に較べ
て10ギガベクレル、3番目に多く排出したウクライナのダンジネス1〜2
号機(13.608ギガベクレル)に較べて16ギガベクレル多かった。
1ベクレル(Bq)は1秒間に一度放射性物質が崩壊することを意味し、1
ギガベクレルは10億ベクレルと同じだ。