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葬儀も奇妙だった。遺族は当初、60人ほどの小さな会場を予定していたが、動燃側の要求で数百人が入れる大きな葬儀会場に変更。最低でも車6台分の駐車場が必要だということだった。
実際、1月15日に行われた葬儀の参列者は動燃職員を中心に約1500人にのぼり、元科技庁長官・田中眞紀子氏や梶山静六官房長官ら政官界の要人が出席し、科技庁事務次官が弔辞を読み上げるなど、仰々しく行われた。
「葬儀会社との打ち合わせで、動燃から弔辞を読むのは4人と言われて、びっくりしました。葬儀会社も『出棺が間に合わない』とおろおろしていた。動燃が一方的に決め、遺族にはほとんど相談もありませんでした」(トシ子さん)
弔辞を読んだのは、動燃の大石理事長、科技庁の石田寛人事務次官、動燃の元理事で関連企業会長の竹之内一哲氏、そして前出の秘書役T氏であった。
T氏は西村氏と同じ中大法学部出身で、西村氏と同期入社。当時、大石理事長の秘書を務めていた。


続く