>>341
第3のビールの場合ビール味の炭酸水ジュースにエタノール(彼等は醸造用アルコールと呼ぶ)を加える。
言わば昔流行ったホッピーの様な物。

これは一般に市販されている日本酒でも混ぜられる。
酒造会社では樽買いと言って小さな酒蔵から酒を仕入れ自分の所の酒タンクで混ぜ
量を増やす為に水を加える。
当然アルコール度は下がるのでこの醸造用アルコールと言う物を加え適度なアルコール度数にする。
この状態では単に辛い味の無いアルコール水なのでこれに蔗糖、果糖、ブドウ糖などの糖類を加え
そのメーカの味付けをする。
これを通称アル添酒と言う。(アルコールを添加した酒)
一般的に市販されている日本酒のほとんどがこのアル添酒。

これに対し米と米麹だけで作った酒を純米酒と呼ぶ。
吟醸、或いは大吟醸とは精米歩合を指す。
酒米の粒を元の大きさからどれだけ精米したかその量により吟醸、より沢山精米機に掛け米粒を小さくし
その中心部分だけを使うと大吟醸と言う名を付けられる。
日本酒と言うのは普通瓶詰めする前に酵素の発酵を止める為火入れと言う過熱を加える。
これにより酵素の働きが止まり常温で保管しても腐らなくなる。
これに対して香りを重視する為に火入れを行わない酒を生酒と言う。
生酒の保管には冷蔵庫が必要。少なくても9度以下。通常5度位で保管する必要が有る。
原酒とは水もその他の物を加えないタンクで出来た酒を絞っただけの酒を指す。

純米大吟醸生原酒とは贅沢を尽くした酒の名称であるが美味しい酒が出来ると言う保証はない。
酒米の種類、糀の種類、仕込み時期の気温温度管理、その他さまざまな条件により酸味、苦み、香等に
変化が現れる。
この辺は杜氏の経験腕に全てが掛かって来る。

アル添酒の欠点は鼻に抜ける香りが刺激的で喉越がきつくなると言った所か。
酒好きなら一口含んだだけで見分けられる。